健康診断について

健康診断イメージ

当院では、「特定健診」をはじめ、各種健康診断を受け付けております。
ご希望の方は、お電話等にてお申し込みいただけます。
自分の健康状態についてきちんと知り、適切な健康管理をするために、各種健診を上手に役立ててください。

年に一度は、健診を受けましょう。

雇入時健診・定期健診・自費健診

健康の維持増進のためには、まず栄養バランスのとれた食生活や適度な運動、十分な睡眠等のセルフケアが大切ですが、定期的な健康診断によるチェックも欠かせません。

当院では、労働安全衛生法に基づく「雇入時の健診」や「定期健診」などのほか、各種「自費健診」に応じておりますので、お気軽にご相談ください。

※会社や自治体の健康診断などで「異常」を指摘された方の再検査・診察にも応じております。

特定健診

「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき、医療保険者(国民健康保険・職場の医療保険等)は、平成20年度より「特定健康診査(特定健診)」と「特定保健指導」を実施しています。 私たちの健康をおびやかす、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクをより高めるメタボリックシンドロームを早期に見つけるための健康診査となります。自身の健康管理のために、積極的に受けましょう。

※特定健診ほか市の健(検)診については、「宝塚市」のホームページをご覧ください。
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メタボリックシンドローム
肥満、特に内臓まわりに脂肪が溜まって、おなかがぽっこり出ている「内臓脂肪型肥満」の方は、血圧、血糖値、脂質値などの異常を来たしやすく、その結果、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などの生活習慣病が重なりやすいことがわかっています。内臓脂肪の量はCTなどによって測る方法がありますが、簡易的な手段として“腹囲の測定”があり、健康診断などでも、よく計測されます。
内臓脂肪型肥満(へその高さの腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上)があり、高血圧、高血糖、脂質異常症のうちの2つ以上が重なっている状態を「メタボリックシンドローム」と言います。メタボリックシンドロームの患者さんでは、血圧、血糖、脂質などの値がそれほど異常でなくても、それらが重なることによって動脈硬化が進行しやすくなり、心筋梗塞や脳血管障害などの心血管事故の危険率を高くすることが知られています。

企業健診(雇入時の健診、定期健診)

当院では、企業健診のうち「雇入時の健診」および「定期健診」を行いますが、それぞれの主な内容は次の通りになります。

雇入時健診
事業者は常時使用する労働者を雇い入れる際は、その労働者に対して、下記の項目について、医師による健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第43条)。
  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査
  • 血圧の測定
  • 貧血検査(血色素量、赤血球数)
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GT)
  • 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査
定期健診
事業者は年に1回(深夜業や坑内労働などの特定業務従事者は年2回)以上、定期的に下記項目の健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則第44条)。
  • 既往歴、業務歴の調査
  • 自覚症状、および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、視力、聴力の検査、および腹囲の測定
  • 胸部X線検査、および喀痰検査
  • 血圧測定
  • 貧血検査
  • 肝機能検査(ALT、AST、γ-GTの検査)
  • 血中脂質検査(LDL コレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖、またはHbA1c)
  • 尿検査(尿中の糖、および蛋白の有無の検査)
  • 心電図検査

※身長・腹囲、胸部X線、喀痰、貧血、肝機能、血中脂質、血糖、心電図の各検査については、医師が必要でないと認めた場合には、省略することができます。

胃がん検診(ABC検診)

ABC検診とは、胃がんリスクを評価する検診です。
胃がんにはピロリ菌感染が深くかかわっています。また、ピロリ菌感染によって胃粘膜の萎縮が進むほど、胃がんは発生しやすくなります。
胃がんリスク検診(ABC検診)は、胃がんそのものを見つける検査ではありません。人の胃の中に生息するヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無と、ペプシノゲン判定による胃粘膜の萎縮の度合を血液検査で調べ、胃がんや胃潰瘍、慢性萎縮性胃炎などの胃疾患に罹るリスクを下記のようにAからDに分類します。
判定がBからDの方には、内視鏡による精密検査を受けていただき、除菌治療や必要な治療、経過観察を行うことによって、胃がんなどの予防・早期発見・早期治療を目指します。

  • A群:ピロリ菌の感染も胃粘膜の萎縮も無し
  • B群:ピロリ菌の感染はあるが、胃粘膜の萎縮は無し
  • C群:ピロリ菌の感染も胃粘膜の萎縮もあり
  • D群:ピロリ菌が棲めないほど胃の粘膜が弱っていて胃がんなどの病気になる危険性が高い状態

萎縮:正常な胃の粘膜は、きれいなピンク色で、ひだに覆われています。しかし、ピロリ菌の感染によって炎症を起こし、炎症が続くとひだがなくなり、血管が透けて見えるほど粘膜も薄くなります。このような状態になることを「萎縮」と言います。

胃がん検診

対象:
40歳以上の宝塚市民の方
検診内容:
問診、血液検査(ヘリコバクター・ピロリ抗体、血清ペプシノゲン)
費用:
2,000円

肺がん検診

対象:
40歳以上の宝塚市民の方
検診内容:
問診・胸部X線撮影 ※医師が必要と認めた場合喀痰細胞診700円)
費用:
500円(必要者のみかく痰検査別途800円)
結果通知方法:
約6週間後に結果を郵送

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大腸がん検診

対象:
40歳以上の宝塚市民の方
検診内容:
問診・便潜血反応検査
費用:
500円

肝炎ウィルス検診

対象:
40歳以上の宝塚市民で過去にこの検診を受けていない方
検診内容:
問診・血液検査
費用:
1,200円

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自費健診とは

とくにこれといった症状はなく、健診を目的として各検査を受ける場合、健康保険は適用されませんので全額自己負担(自費健診)となります。ただ検査項目につきましては、ご自身で選択することは可能です。

なお自費健診の結果、何かしら病気が発見されたのであれば、その病気の診療につきましては健康保険が適用されます。