• 2025年8月19日

夏に湿布を安全に使うために|光線過敏症と3つの予防ポイント

日差しがジリジリと強い季節が続いていますね🌞

この時期、実は“いつものお薬”の中にも注意が必要なものがあります。

それは…腰や肩、ひざの痛みによく使われる「痛み止めの湿布」です。

普通のかぶれだけじゃない「光線過敏症」

もともと皮膚が敏感な方では、湿布を貼るだけで赤みやかゆみ、ヒリヒリ感、かぶれといった症状が出ることがあります。

しかし、種類によってはさらに特殊なトラブルが起こることがあります。

それが 「光線過敏症」 です。

特に知られているのは「モーラス」「ミルタックス」など、ケトプロフェンという成分を含む湿布。

光線過敏症になると、日光(紫外線)に当たった部分が赤くなったり、水ぶくれができたりして、かゆみや痛みを伴うこともあります。

剥がした後も注意が必要

怖いのは、湿布を剥がした後も成分がしばらく皮膚に残ってしまうこと。

そのため、使用中だけでなく、剥がした後も約4週間は同じ場所を日光に当てないことが大切です。

実際に、この副作用は5~8月に集中して発生しており、まさに今が要注意シーズン。

屋外でテニスやゴルフ、ランニングなどをする前に湿布を貼ると、翌日「あれ?皮膚が赤い…」と気づくケースも少なくありません。

夏に湿布を安全に使うための3つのポイント

この季節に湿布を使うときは、次の3点を覚えておきましょう。(参考文献:厚生労働省 ケトプロフェン外用剤による光線過敏症に係る安全対策について

  • 直射日光を避ける
  • 屋外スポーツの前は使用しない
  • 剥がした後もしばらく注意する

湿布は身近で便利なお薬ですが、季節や使い方によっては思わぬ副作用につながることもあります。

ぜひ正しく使って、夏を快適に過ごしてください😊

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