• 2025年7月10日

「高齢でも検診は意味がありますか?」―医師としての答えと想い

ときどき、患者さんからこんな質問をいただきます。

「もう歳だし、検診って意味があるんでしょうか?」

私は、年齢に関係なく、検診には大きな意味があると考えています。

というのも、病気は進行してから見つかると、治療の選択肢が大きく限られてしまうからです。

たとえば糖尿病。

かなり進んでから気づいた場合、重い肺炎やケトアシドーシス(体が酸性に傾く危険な状態)をきっかけに、突然の入院が必要になることもあります。

また、がんも同じです。

進行して見つかると、「治す」ことが難しくなり、「苦しさを和らげる」ことが中心になります。

息苦しさや食事が取れない、強い貧血など、生活の質を大きく下げてしまいます。

しかし、早期に見つかれば状況はまったく違います。

たとえば胃や大腸のがんであれば、内視鏡での治療が可能ですし、肺がんなども副作用の少ない抗がん剤や放射線治療の選択肢が広がっています。

さらに大きいのは、「治療するかどうか」を自分自身で選べるということです。

病気を早く見つけることは、人生の主導権を自分で持つことにつながります。

だからこそ、治療を受けられる体力があるうちは、ぜひ検診を受けてほしいと私は思います。

検診は「病気を見つけるため」だけでなく、「その先の人生をより良くするため」にあるのです。

私のモットーは、

たとえば宝塚市でも、さまざまな年齢層の方が受けられる健診制度が整っています。

40歳以上の方を対象とした特定健診やがん検診など、市の制度を活用すれば、費用負担も抑えて受診できるのが魅力です。

検診の結果、胃や大腸などの精密検査が必要になった場合は、当院でも内視鏡検査(二次検査)に対応しております

胃カメラ・大腸カメラともに、できるだけ苦痛の少ない方法をご提案していますので、ご不安な方もお気軽にご相談ください。

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👉 宝塚市 健康診査・がん検診のご案内(公式サイト)

早めの“気づき”が、未来の安心とゆとりにつながります。

「もう歳だから」と迷っている方にこそ、ぜひ一歩を踏み出していただきたいと思っています。

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