• 2025年12月28日

犬の散歩で鎖骨骨折|手術か保存か?内科医が迷ったリアルな判断【実録・第2話】

◆レントゲンを見た瞬間、素人でもわかる「これは手術」

見事に折れた鎖骨のレントゲンは、門外漢の私でも一目でわかるレベル。
「あ、これは……手術やろ」
画像を見た瞬間、なぜか冷静にそう悟りました。

◆クリニック院長の現実「入院は避けたい」

とはいえ、私はクリニック院長。
入院となれば、患者さんにもスタッフにも迷惑がかかります。
「年末まで……なんとか延期できませんか?」
と、つい聞いてしまいました。

先生は一瞬ポカンとしたあと、静かにひと言。

「その頃には、もう手術適応じゃないですね」

……ですよねぇ。

◆内科医の限界。教科書にない“手術のタイミング”

内科医である私の整形外科知識は、正直“教科書レベル”。
そこには「手術 or 保存」としか書いておらず、
いつ手術するのか、どれくらい入院するのかといったリアルな情報は影も形もありません。

◆数日後、入院・手術が決定

というわけで、数日後に入院・手術が決定。
帰宅後は痛み止めが効いたのか、痛みもほんのりマシに。

翌日は幸い休日だったため、しっかり安静に過ごすことができました。

意外と動ける?受傷3日後には診療復帰

「肩より上にさえ上げなければOK」という指示もあり、
受傷3日後には通常診療へ復帰。

患者さんからは
「骨折したって聞いたけど……先生、元気そうですね?」
と、多数の疑問の声が。

◆勝手に始まる“骨折なめてた期”

実際この頃は、「動かすと痛い」程度で表情もほぼ普通。
学生時代、膝の腱を痛めたときも数日で改善した経験から、

「骨折も……まあ、似たようなもんか」

と、完全に油断していました。

◆2泊3日入院。軽い気持ちで向かった、その先に…

入院期間は2泊3日。
「本でも読んで、のんびり過ごすか〜」
そんな軽い気持ちで病院へ向かったのですが……

——このあと、思っていた“入院”とは少し違う現実が待っていました。

(※第三話へつづく)

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