- 2026年2月7日
冬に多いヒートショックとは?原因・危険な人・入浴中の予防法を医師が解説
寒くなるとニュースでも耳にする「ヒートショック」。
実はこれは、お風呂やトイレで突然倒れる原因のひとつと考えられています。

◆ヒートショックの正体は「温度差」
典型的な流れは次の通りです。
暖かい部屋 → 寒い脱衣所 → 熱いお風呂
この急激な温度変化で体の中では、
- 寒い場所で血管が縮む
- 血圧が一気に上がる
- 熱いお湯で血管が広がる
- 今度は血圧が急に下がる
といった変化が起こります。
このジェットコースターのような血圧変動が、失神・心筋梗塞・脳卒中につながることがあります。
つまりヒートショックとは、“温度差による体へのショック”なのです。
◆入浴中は「溺水事故」にも注意
入浴中に意識を失うと、浅い湯量でも溺れてしまう危険があります。
そのためヒートショックは、単なる「めまい」では済まないことがあるのです。
◆特に注意が必要な方
以下に当てはまる方は、特に注意が必要です。
- 高血圧
- 糖尿病
- 心臓病
- 脳卒中の既往
- ご高齢の方

「自分は元気だから大丈夫」と思っている方でも、冬場は血圧が上がりやすいため油断できません。
◆今日からできるヒートショック予防法
ご家庭でできる対策がとても重要です。
- 脱衣所を暖める(小型ヒーターなど)
- お風呂の温度は 41℃以下
- いきなり肩まで浸からない
- 入浴前後にコップ1杯の水分補給
- 食後すぐ・飲酒後の入浴は避ける
「寒いから熱いお湯に長く入る」は、実は危険な習慣です。
◆夜中のトイレも要注意
夜間のトイレもヒートショックが起こりやすい場所です。
小さな暖房器具を置くだけでも、リスクを下げることができます。

◆正しく知ることが一番の予防
ヒートショックは珍しい事故ではありません。
しかし、環境を整えれば予防できるケースが多いのも事実です。
「うちは大丈夫」ではなく、
「うちも対策しておこう」という意識が大切です。
ご家族、とくに高齢の方がいるご家庭では、ぜひ今日から見直してみてください。
