- 2026年5月18日
高齢者は“寝すぎ”にも注意?|睡眠ガイド2023が推奨する「床上時間8時間以内」とは
◆「しっかり寝る」が正解とは限らない?
「睡眠不足は健康の大敵です」
これは、みなさん一度は聞いたことがあると思います。
実際、睡眠不足は高血圧や糖尿病、肥満、うつ病など、さまざまな病気との関連が知られています。
その一方で、近年は高齢者において、
“長時間寝床で過ごしすぎないこと”
が重視されるようになってきています。

厚生労働省が公表した「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、高齢世代に対して、
「床上時間(寝床にいる時間)が8時間以上にならないこと」
を推奨しています。
つまり、高齢者では「とにかく長く寝ること」が必ずしも良いとはされていないのです。
◆長時間睡眠と認知症リスク
背景にあるのが、
「長時間睡眠と認知症リスク」
の問題です。
睡眠時間については、短すぎる場合だけでなく、長すぎる場合にも認知症リスクとの関連が報告されています。

もちろん、「長く寝ると認知症になる」と単純に言えるわけではありません。
ただ、
- 認知症の初期変化
- 活動量の低下
- 睡眠の質の低下
- 持病や体力低下
などが影響し、“長時間寝床で過ごす状態”につながっている可能性があると考えられています。
そのため最近では、
「何時間眠るか」よりも、必要以上に寝床に長くいないこと
が重視されるようになってきました。
◆高齢になると睡眠はどう変わる?
高齢になると、
- 眠りが浅くなる
- 夜中に目が覚めやすくなる
- 朝早く目が覚める
といった変化が自然に起こります。
つまり、若い頃のように「長時間ぐっすり眠る」ことが難しくなっていくのです。
すると、
「しっかり眠らなければ」
と思って、早い時間から寝床に入る方も少なくありません。
しかし、
早く寝床に入る
→ なかなか眠れない
→ 夜中に何度も起きる
→ 朝早く目が覚める
という状態になると、結果として“寝床にいる時間”ばかり長くなり、かえって睡眠の質が低下してしまうことがあります。
◆大切なのは「自然に眠くなること」
高齢者の睡眠で大切なのは、
「長く寝ること」ではなく、自然に眠くなり、しっかり休めること」
なのかもしれません。
そのためには、
- 朝日を浴びる
- 昼間に適度に体を動かす
- 昼寝は短時間にする
- 眠くなってから床に入る
といった習慣が大切です。

特に今の季節は、運動にもぴったりです。
良い睡眠のためにも、昼間にしっかり活動する習慣をつけたいですね。
