- 2026年11月1日
- 2026年10月29日
腎臓を守るには?腎機能低下を防ぐための減塩と生活習慣
前回は、健康診断で指摘される「クレアチニン」や「eGFR」についてお話ししました。
(▶️健診でクレアチニンが高い・eGFRが低いと言われたら?)
今回は、腎臓を守るために大切なことについて解説します。
そもそも、腎臓はどのような働きをしている臓器なのでしょうか?
◆腎臓は体内の環境を整える大切な臓器
腎臓は、血液から老廃物を取り除き、尿として排出する臓器です。

それだけではありません。
水分やミネラルのバランスを調節し、体内の環境を一定に保つ働きもしています。また、血圧の調節や赤血球を作る働きにも関わっています。
そのため、腎機能が大きく低下すると、老廃物が体内にたまってだるさや食欲低下が起こったり、余分な水分がたまってむくんだりすることがあります。
さらに、血液中のカリウムなどのバランスが崩れると、不整脈につながることもあります。
ただし、腎機能が低下していても、初期には自覚症状がほとんどないことも少なくありません。
症状がないからといって、腎臓が健康とは限らないのです。
◆腎臓を守るには、血管を傷つけないことが大切
では、腎臓の働きを守るためには何が大切なのでしょうか?
腎臓にはたくさんの血液が流れ込み、「糸球体」という細かな血管の集まりで血液を濾過しています。
ここで老廃物などを取り除き、必要な物質を体内に保ちながら、尿を作っています。
つまり、腎臓を守るには、こうした細かな血管を傷つけないことが重要なのです。
特に注意したいのが、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病です。
(▶️サンドウィッチマン伊達さんの脳梗塞から考える|高血圧を放置してはいけない理由)
(▶️中性脂肪が高いと言われたら|まず見直したい食事と生活習慣)
高血圧は糸球体に負担をかけ、糖尿病は血管などに障害を引き起こすことで、腎機能の低下につながります。
脂質異常症も、動脈硬化などを通じて腎臓に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、血圧や血糖値、コレステロールなどを適切に管理することが大切です。
◆腎臓を守るために、塩分を控えましょう
そして、もう一つ気をつけたいのが「塩分」です!

塩分をとりすぎると、体内に水分がたまりやすくなり、血圧が上昇します。
高血圧は腎臓に負担をかけ、腎機能の低下につながるため、普段から減塩を心がけることが大切です。
極端に汗をかいた時、胃腸炎などで嘔吐、下痢がある時以外、普通に食事がとれていれば、塩分不足になることはまれです!
減塩をするためには、次のような工夫がおすすめです。
- しょうゆやソースは、直接かけずに少量をつける
- 麺類のスープは、できるだけ残す
- 漬物や塩分の多い加工食品を食べすぎない
- だしや香辛料、酢やレモンなどの酸味を利用して、薄味でもおいしく食べる
(▶️栄養・食生活と高血圧|厚生労働省 e-ヘルスネット)
特別なことを始めるよりも、毎日の食事を少しずつ見直すことが大切です。
なお、腎機能が低下している方では、病状によってカリウムなどの摂取制限が必要になることもあります。自己判断で極端な食事制限をせず、医師の指示に従いましょう。
(▶️慢性腎臓病|国立循環器病研究センター)
◆健診結果をきっかけに腎臓を守りましょう
腎臓は、老廃物を排出するだけでなく、水分やミネラルのバランスを調節し、体内の環境を保つ大切な臓器です。
一度低下した腎機能を完全に元に戻すことは難しい場合もあります。
しかし、原因に応じた治療や生活習慣の改善によって、腎機能の悪化を防いだり、進行を遅らせたりすることが期待できます。
高血圧や糖尿病などを適切に管理し、減塩を心がけることが、腎臓を守ることにつながります。
健診でクレアチニンやeGFRの異常を指摘された方は、放置せず、医療機関で相談してくださいね。
日々の生活習慣を見直して、大切な腎臓を守っていきましょう。
