• 2026年6月28日
  • 2026年6月27日

犬や猫も要注意|SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はペットにとってさらに怖い病気です

◆犬や猫も要注意|SFTSはペットにとってさらに怖い病気です

先週のブログでは、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)について、鹿やイノシシなどの野生動物を介して感染地域が広がっていることをお話ししました。
(▶️兵庫県でも発生中|SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?マダニ感染症を医師が解説)

SFTSはマダニが媒介するウイルス感染症で、近年患者報告地域が広がっており、兵庫県でも注意が必要な感染症です。

前回の記事を読んで、
「鹿やイノシシは感染しても症状が出にくいなら、動物はみんな大丈夫なの?」
と思われた方もいるかもしれません。

しかし、実はそうではありません。

◆犬や猫もSFTSを発症します

私たちに身近な犬や猫などのペットも、人と同じようにSFTSを発症することがあります。
しかも、SFTSはペットにとって、人以上に深刻な病気になり得ます。
(▶️神奈川県 ペットの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について)

人での致死率は10〜30%程度とされていますが、動物ではさらに高い致死率が報告されています。

特に注意が必要なのは猫です。

◆猫は重症化しやすく、致死率は約60%

猫はSFTSに感染すると重症化しやすいことが知られています。

主な症状としては、

・発熱
・元気がなくなる
・食欲低下
・嘔吐
・黄疸

などがあります。

症状の進行が早いこともあり、致死率は約60%と非常に高い数値が報告されています。

猫を飼っている方にとっては、特に注意したい感染症です。

◆犬も油断できません

犬では、感染しても無症状あるいは軽症で経過するケースがあります。

しかし、発症した場合には決して軽視できません。

報告によって差はありますが、発症した犬の致死率は25〜40%程度とされています。
猫ほどではないにしても、十分に注意が必要です。

「犬だから大丈夫」
とは言えません。

◆ペットから人へ感染することもあります

さらに注意したいのが、SFTSに感染した犬や猫から人へ感染したケースが報告されていることです。

主に、

・咬まれる
・引っかかれる
・血液や体液に触れる

といった場面で感染リスクがあります。

特に、体調が悪いペットを介抱する際には注意が必要です。

お、人から人への感染は極めてまれで、主に血液や体液への濃厚接触によると考えられています。

日常生活で過度に心配する必要はありませんが、正しい知識を持つことが大切です。

◆ペットを守るためにできること

最も重要なのは、マダニに咬まれないよう予防することです。

ペットを飼っている方は、次のような対策を心がけましょう。

1. 草むらの多い場所を避ける

散歩コースは、草むらの多い場所をできるだけ避けましょう。

特に春〜秋は注意が必要です。

2. 散歩後のチェック

散歩後はブラッシングを行い、体にダニがついていないか確認しましょう。

耳の裏、首回り、脇、お腹などは要チェックです。

3. ダニ予防薬を継続する

動物病院で処方される予防薬を継続して使用することも大切です。

予防は、治療よりずっと重要です。

4. 猫はできるだけ室内飼育

外に出る猫はマダニに接触する機会が増えます。

可能であれば、室内飼育が望ましいでしょう。

◆「うちの子は大丈夫」と思わずに

「うちの子、草むらが大好きなんです」
そんなペットも多いと思います。

でも、そういう子ほどダニ対策が重要です。

元気に見えていても、気づかないうちにマダニが付着していることがあります。

人もペットも守るためには、飼い主さんの意識がとても大切です。

これからの季節、散歩や外出の機会も増えます。
ご家族みんなでしっかりマダニ対策を行い、大切なペットを守っていきましょう。

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