• 2026年8月16日
  • 2026年8月14日

【抜釘入院記③】空腹は最高の調味料

待ちに待った朝食

空腹で眠れない夜がようやく明けました。(▶️【抜釘入院記②】手術後、医師を襲った最大の敵は「空腹」でした

長かった夜が終わり、待ちに待った朝がやってきました。

この日の朝食は、今でもよく覚えています。

パン2枚、牛乳、ポテトとインゲン豆のお惣菜。そして、鶏団子のクリームソース。

特別な料理ではありません。

普段なら、何気なく食べているような朝食です。

ところが、この日は違いました。

前日の手術後から何も食べていません。

夜中に何度も、
「食べようか……」
「いや、ダメだ……」

そんな葛藤を繰り返した末に迎えた朝です。

空腹は、すでに限界に近づいていました。

まずは牛乳から

まずは牛乳を一口。

ゴクッと飲み込むと、冷たい牛乳が喉を通っていきます。

すると、体の中にエネルギーが注入されていくような感覚がありました。

「ああ、体が回復してる……」

そんな実感があります。

続いてパンを手に取ります。

そこにお惣菜を挟んで、がぶり。

まるでサンドイッチのように、夢中で頬張ります。

パンのやわらかな食感と、お惣菜の味が口の中で合わさると、これがまた美味しい。

一口、また一口。

空腹が少しずつ和らいでいくのを感じながら、どんどん食べ進めます。

いよいよ鶏団子

そして、いよいよメインの鶏団子です。

箸でつまんで、そのまま口いっぱいに頬張ります。

やわらかな鶏団子を噛むと、肉の旨味が広がり、クリームソースのまろやかな味が追いかけてきます。

「……美味しい。」

思わず、心の中でつぶやきました。

もう一口。

そして、もう一口。

昨夜あれほど空腹に苦しんでいたことを思えば、これはまさに至福の時間でした。

最後はパンにいちごジャムをたっぷり塗ります。

いつもなら少し多いかなと思うくらい、たっぷりと。

そして一口。

甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。

「ああ、幸せだな……」

そんなことを思いながら、最後の一口をゆっくり味わいました。

お腹も心も満たされて

食べ終わる頃には、お腹はすっかり満たされています。

そして不思議なことに、お腹だけではなく、心まで満たされたような気持ちになっていました。

幸い、心配していた術後の肩の痛みもほとんどありません。

看護師さんに見送られ、晴天の空の下、清々しい気持ちで病院を後にしました。

振り返ってみれば、今回の入院で一番印象に残ったのは、手術そのものではなく、この朝食だったのかもしれません。

「空腹は最高の調味料」

身をもって実感した朝でした。

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