• 2026年8月16日
  • 2026年8月14日

【抜釘入院記③】空腹は最高の調味料

◆待ちに待った朝食

空腹で眠れない夜がようやく明けました。(▶️【抜釘入院記②】手術後、医師を襲った最大の敵は「空腹」でした)

長かった夜が終わり、待ちに待った朝がやってきました。

この日の朝食は、今でもよく覚えています。

パン2枚、牛乳、ポテトとインゲン豆のお惣菜。そして、鶏団子のクリームソース。

特別な料理ではありません。

普段なら、何気なく食べているような朝食です。

ところが、この日は違いました。

前日の手術後から何も食べていません。

夜中に何度も、
「食べようか……」
「いや、ダメだ……」

そんな葛藤を繰り返した末に迎えた朝です。

空腹は、すでに限界に近づいていました。

◆まずは牛乳から

まずは牛乳を一口。

ゴクッと飲み込むと、冷たい牛乳が喉を通っていきます。

すると、体の中にエネルギーが注入されていくような感覚がありました。

「ああ、体が回復してる……」

そんな実感があります。

続いてパンを手に取ります。

そこにお惣菜を挟んで、がぶり。

まるでサンドイッチのように、夢中で頬張ります。

パンのやわらかな食感と、お惣菜の味が口の中で合わさると、これがまた美味しい。

一口、また一口。

空腹が少しずつ和らいでいくのを感じながら、どんどん食べ進めます。

◆いよいよ鶏団子

そして、いよいよメインの鶏団子です。

箸でつまんで、そのまま口いっぱいに頬張ります。

やわらかな鶏団子を噛むと、肉の旨味が広がり、クリームソースのまろやかな味が追いかけてきます。

「……美味しい。」

思わず、心の中でつぶやきました。

もう一口。

そして、もう一口。

昨夜あれほど空腹に苦しんでいたことを思えば、これはまさに至福の時間でした。

最後はパンにいちごジャムをたっぷり塗ります。

いつもなら少し多いかなと思うくらい、たっぷりと。

そして一口。

甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。

「ああ、幸せだな……」

そんなことを思いながら、最後の一口をゆっくり味わいました。

◆お腹も心も満たされて

食べ終わる頃には、お腹はすっかり満たされています。

そして不思議なことに、お腹だけではなく、心まで満たされたような気持ちになっていました。

幸い、心配していた術後の肩の痛みもほとんどありません。

看護師さんに見送られ、晴天の空の下、清々しい気持ちで病院を後にしました。

振り返ってみれば、今回の入院で一番印象に残ったのは、手術そのものではなく、この朝食だったのかもしれません。

「空腹は最高の調味料」

身をもって実感した朝でした。

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