知ってスッキリ!便秘の疑問
2017年2月18日にラジオ関西の「みんなの健康相談」に原野院長が出演しました。身近な便秘の改善から大腸がんのリスクまで便秘をテーマに番組に寄せられたリスナーの方々の便秘の疑問にお答えいたしました。
治療の基本は1.習慣、2.食事、3.薬です
1. 排便習慣をつけましょう
便がたくさんあることに腸が慣れてしまうと便意を感じなくなってしまいます。トイレに行きたくなったら我慢しないようにしましょう。また、朝に5分でいいのでトイレに座る習慣をつけましょう。
2. 食事を工夫しましょう
食物繊維をたくさん取ると便の量が増え、柔らかくなります。野菜、くだもの、海藻、豆類、イモ類などに多く含まれています。和食は特にオススメです。また、水分が少ないと便は硬くなります。冬は特に水を飲む機会が少なくなります。こまめな水分摂取を心がけましょう。
3. 薬は正しく飲みましょう
「薬に頼りたくない」と思われる方も多くいらっしゃいます。ただ、便がつまってから薬を飲むよりもたまらないように続けて飲むほうが効果的です。便秘はすぐに治るものではありません。薬の調節、中止は主治医と相談して決めていきましょう。
便秘の疑問Q&A
- 便秘って女性だけなの?
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年齢を重ねるごとに男性も便秘の方が多くなります。
- どうして年齢が高くなると便秘になるの?
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運動、食事量が少なくなるのが主な原因です。
運動が少なくなり、それとともに食事、水分が少なくなります。また、慢性の病気が多くなり、薬の量も増えることなどが原因と考えられます。 - 薬はどんな種類があるの?
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刺激薬、緩下剤の2種類です。
刺激薬はコーラックなどの薬です。腸を動かして便を出します。作用は強力ですが、お腹が痛くなることがあります。また、長期間服用すると効果がなくなる方がいらっしゃいます。
緩下剤はマグネシウムなどです。便を柔くし排便を助けます。長期間飲んでも副作用も少なく、習慣性もありません。定期的な採血で経過観察をしましょう。 - オススメの習慣は?
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朝の生活習慣が重要です
- ①散歩をし、水分をたくさん取る
- ②朝食は繊維質の多い日本食を
- ③便意がなくても前かがみの姿勢でトイレに5分座ってみましょう
- 大腸がんになると便秘になるって本当?
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本当です。
直腸やS状結腸などお尻に近い場所にがんができると、腸が少しずつ細くなります。このため便が通りにくくなり便秘になることがあります。
便秘がある方は定期的に便の検査、大腸内視鏡検査などを検診をしましょう。
便秘のお悩みをご相談ください。
宝塚市のはらの内科クリニックは地域の皆様の健康管理をしてくれる身近なお医者さんとして、患者様とのコミュニケーションを大切にしながら、丁寧な初期診療をいたします。日本消化器内視鏡学会専門医による大腸カメラ、内視鏡検査も行っております。
便秘のお悩みもお気軽にご相談ください。