ピロリ菌は胃がんの大きな原因

ピロリ菌イメージ

ピロリ菌とは、胃の中にいる菌です。
強い酸がある胃の中でも棲みつくことができる唯一の菌です。鞭毛という尻尾で動くのが特徴です。

ピロリ菌に感染していると、胃もたれ、食思不振、腹痛などを引き起こします。 ピロリ菌が作る酵素や、体の免疫反応などによって慢性胃炎が起こります。胃潰瘍、十二指腸潰瘍を引き起こすこともあります。

治療しないと胃炎が何十年も続くため胃がんが発生することもあります。

ピロリ菌 Q&A

がんとピロリ菌との関係は?

胃がんの主な原因です。
胃がんの患者さんの99%の方はピロリ菌に感染していた方です。

ピロリ菌感染割合
どうやって感染するの?

5-6歳までに口から感染します。
子供さんは免疫が弱いため、口から入ったピロリ菌は退治されず、その後何十年 にもわたって胃の中に住み続けます。約80%が家庭内での感染で、唾液、糞便などからの感染が疑われています。

大人になってからもピロリ菌に感染するの?

ほとんど感染しません。
大人になると免疫が十分発達しているので感染することはほとんどありません。

どうやって治療するの?

3種類の薬を1週間飲みます。
胃酸を抑える薬と2種類の抗生剤を朝晩2回飲みます。
成功率は約90%なので、薬を飲み終わって約2ヶ月後に完全にピロリ菌が無くなっているか確認します。無くなっていなければ薬を変えてもう一度治療をします。
副作用は主に下痢、味覚障害、皮疹などです。治療後に胸焼けなどを感じる方もいらっしゃいます。

治療に保険はきくの?

ききます。

ピロリ菌を治療すれば胃がんにならないの?

100%予防はできません。毎年胃カメラをしましょう。
ピロリ菌の治療後、胃がんのリスクは1/3程度まで低下すると言われています。残念ながら、何十年もピロリ菌による胃炎が続いていたため、胃がんのリスクは無くなることはありません。
治療後かなり時間が経ってから胃がんが見つかることもあります。治療したからと安心せず、毎年の胃カメラで胃がんの早期発見に努めましょう。

再発することはあるの?

ほぼありません。

胃カメラは辛いの?

細い内視鏡、鎮静剤などで以前 よりずっと楽にできます。
細い内視鏡を使い鼻からの胃カメラもできます。さらに鎮静剤を注射すること によって軽く寝ていただいての検査も可能です。
詳しくは医師にご相談ください。

胃カメラ検査のススメ

ピロリ菌かな?と思ったらご相談ください。

宝塚市のはらの内科クリニックは地域の皆様の健康管理をしてくれる身近なお医者さんとして、患者様とのコミュニケーションを大切にしながら、丁寧な初期診療をいたします。日本消化器内視鏡学会専門医による胃カメラ、内視鏡検査も行っております。 ピロリ菌の検査や除菌、胃もたれ、食思不振など胃の不調のお悩みもお気軽にご相談ください。